「錦繍」

「何か好きな本をあげてみて。」と言われたら、おそらく真っ先にあげられるのは宮元輝の「錦繍」です。先日から時間を見つけては夢中になって読みふけっているのですが、これでこの本を読むのはおそらく3回目位だと思います。昔、宮元輝大ファンの主人に薦められて初めて読んだのがきっかけですが、私もすっかり好きになってしまいました。まだまだ全部の作品を読んでいないのですが、「錦繍」は特に心に残る特別な本です。
お話は10年前にある事件がきっかけとなり、別れた夫婦のやりとりが書簡形式で綴られ物語が進んでいきます。読み始めるとすぅっとその世界に引き込まれていき、この手紙をやり取りしている人物達が本当にいるのではないかと思わず錯覚してしまう程。人間の永遠のテーマであると思われる「恋愛」のことや「生死」のこと、本文からの言葉を借りると「宇宙の不思議なからくり」、「生命の不思議なからくり」・・・。何度読んでも強く感銘を受けます。初めてこの本を読んだのはまだまだうんと若い時だったけれど、大人になった今読んでみると、また少し違った感じ方ができます。
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映画やドラマ等、映像化されたものを観るのも面白いですが、やっぱり読書には読む人自身にしか感じ得ないものがあり、作品を書く人の魂を感じます。
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by heartstrings-bear | 2007-06-01 20:07 | 読書タイム
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